胃カメラ(胃内視鏡検査)

次のような症状がおありの方は胃カメラをおすすめします。

  • 胃痛・胃もたれ・ムカムカ・胃部不快感
  • 胸焼け・げっぷ・吐き気
  • 黒い便
  • 体重減少
  • ピロリ菌陽性の方・除菌治療歴のある方
  • 胃バリウム検査で指摘された方
  • 近親に胃がんを患われた方がおられる方
  • 胃がんや食道がんがご心配な方

胃カメラ(胃内視鏡検査)は、正式には上部消化器内視鏡検査と呼ばれ、食道、胃、十二指腸などを調べる検査のことです。当院では日本消化器内視鏡学会の内視鏡専門医・指導医が検査を行っています。正確な診断を重視する立場から、新しい画像強調観察法であるNarrow Band Imaging(NBI)も検査時に併用し、慎重に検査を行っております。

当院では2020年に発売された経鼻内視鏡:オリンパス社のGIF-1200Nを採用しております。従来の経鼻内視鏡は一般的な太さの内視鏡より画質が劣ると評価されていましたが、今回の経鼻内視鏡は経鼻内視鏡にかかわらず、高画質で検査可能です。なお、経鼻内視鏡を経口、通常の口から挿入することも可能です。

また、内視鏡検査中に、ピロリ菌感染の可能性についても診断、必要があれば更に詳しい検査を追加して、正確な感染の有無を診断します。

胃カメラには経口内視鏡、経鼻内視鏡の2種類があります。

経鼻内視鏡とは、通常では口から挿入する胃カメラを鼻から挿入して行う検査です。内視鏡の太さは約5mm程度、経鼻内視鏡を経口、通常の口から挿入することも可能です。いずれも場合でも、鎮静剤を併用することが可能です。できる限り痛みのない、苦しくない内視鏡検査を受けて頂けるように心がけています。

  • 鼻からの場合

    鼻からの場合

    舌の付け根に内視鏡が触れないので、嘔吐感がほとんどありません。

    メリット(利点)
    • 嘔吐感が少なく、口からの検査がご負担であった方には有用です。
    • 鎮静剤を使用する必要が少なく、使用しない場合はお車等で帰宅可能です。
    デメリット(欠点)
    • 鼻腔の狭い方は挿入が困難な場合があります。
      その際は、通常の経口内視鏡に変更となります。
    • 鼻出血や鼻の痛みがまれに出ることがあります。
      抗血栓薬(血をサラサラにする薬)を服用の方はあまりおすすめできません。
  • 口からの場合

    口からの場合

    舌の付け根に内視鏡が触れると、「オエッ」といった嘔吐感が起きます。

    メリット(利点)
    • 精密検査や高度の処置に適しています。
    • 鼻腔の狭い方にも挿入が可能です。
    デメリット(欠点)
    • 嘔吐感が強くなる可能性があります。
    • 楽に検査を受けるために鎮静剤が必要になることがあります。
      その際はお車等で帰宅できません。

胃カメラ(胃内視鏡検査) 来院前の流れ

胃カメラに関しては当日検査も予約状況に応じて可能です。お待たせすることがありますので、なるべく事前の問い合わせをお願いいたします。特にお薬によっては休薬・中止が必要なこともありますので、なるべく事前の診察と予約をおすすめします。

  1. Step1

    検査前日

    検査前日は普段通りの生活をしていただいて構いません。前日夕食は可能であれば、うどんやおかゆなどの消化の良い食事、軽い食事を21時までにお召し上がりください。​​21時以降は水分(お水・お茶・スポーツドリンク)の摂取は可能です。​必要なお薬は通常通り内服していただいて構いません。休薬・中止が必要なお薬は指示に従ってください。

  2. Step2

    検査当日

    検査当日の起床後からお食事は召し上がれません。検査の1〜2時間前までは水分(お水・お茶・スポーツドリンク)の摂取は可能です。​
    必要なお薬は通常通り内服していただいて構いません。休薬・中止が必要なお薬は指示に従ってください。

    なお、検査中に鎮静剤(眠くなる薬剤)のご希望がある方は、来院の交通機関にご注意ください。鎮静剤を使用しますと、事故の原因となることがありますので、当日の車、バイク、自転車の運転はお控えください。

胃カメラ(胃内視鏡検査) 来院後の流れ

  1. Step1

    来院されましたら、受付を行っていただきます。

  2. Step2

    ロッカーにご案内いたします。荷物や貴重品をお預かりします。

  3. Step3

    処置室で問診や前処置を行います。鎮静剤をご希望の方は点滴を開始します。

  4. Step4

    内視鏡室で消泡剤(胃の泡を消すお薬)を飲んでいただき、喉や鼻に局所麻酔をします。観察しやすくするため、胃の動きを弱める注射も行います。

  5. Step5

    移動可能なリクライニングベッドに横になっていただき、検査を行います。5〜10分で終了します。必要時、組織検査をさせていただきます。

  6. Step6

    検査終了後、鎮静剤を使用された方は、そのままリクライニングベッドに横になっていただけます。約30分〜1時間程度休憩いただき、帰宅可能となられましたら、結果説明をさせていただきます。鎮静剤をご希望されない方は、検査後に速やかに説明させていただきます。ご質問などありましたら、お気軽にご相談ください。

  7. Step7

    診察が終了されたら会計となります。組織検査の有無で金額が変わりますが、鎮静剤の使用の有無の金額の差はそれほどありません。鼻から挿入しても口から挿入しても金額は同様です。

胃カメラ(胃内視鏡検査)の費用

観察のみ(組織検査なし) 1割負担:約¥1,500 / 2割負担:約¥3,000 / 3割負担:¥4,500
観察+組織検査あり 1割負担:約¥3,000〜¥5,000 / 2割負担:約¥6,000〜¥10,000 / 3割負担:約¥9,000〜¥15,000
  • これらの費用は保険点数から発生する必要な自己負担分であり、基本的には保険診療を行っている病院やクリニックであれば全国同一料金です。
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